IoTによるビッグデータ利活用への取り組みが本格化している現在、ますます多様化・大容量化するデータを、いかに効率的かつ迅速に運用・活用できるかが企業の成長戦略における重要な課題となっています。そこで日立は世界的に高く評価されているストレージシステムを一段と進化させ、クラウドインフラ全体の即応性と安定性を高めるSDI(※1)ソリューションにも取り組み、多様なデータの利活用による、お客さまの価値創出を加速させていきます。

※1 Software Defined Infrastructure

データをリアルタイムにビジネスに反映するストレージ

お客さまが求める価値が一段と多様化するなか、企業はその要望を的確かつタイムリーな施策や製品開発につなげるため、これまで以上に情報活用への投資を活発化させています。企業システムでも、基幹系を中心とした従来のシステム形態であるSoR(※2)に加え、お客さまとの関係性を強化するためのSoE(※3)の重要性がより高まっており、ビッグデータ利活用の本格化が大きなトレンドとなってきました。双方のデータを合わせて活用するバイモーダルITの進展や、IoTによって収集した現場データをアナリティクスに活用する経営に注目が集まっています。

膨大なデータ資源をスピーディーに運用・活用していくためのITインフラでは、スケーラビリティ(拡張性)とアジリティ(俊敏性)の要件を備えたクラウド環境の活用が一般化するとともに、データを蓄積してから分析・活用するまでの時間を短縮し、迅速かつリアルタイムにビジネスに反映できるストレージ基盤が求められています。そのため現在は、従来型のHDDやHybrid Flash Arraysに比べ、より高速アクセスが可能で低消費電力なAll Flash Arrays(以下、AFA)へのニーズが高まっており、今後高性能が求められる分野では、ビットコストが低下傾向にあるAFAのシェアが急速に拡大すると予想されています。

※2 Systems of Record
※3 Systems of Engagement

日立が考えるITプラットフォームのビジョン

日立は、こうした市場動向を先取りする形で、多様・大量なデータを一元的かつ効率的に集積・活用できるITプラットフォームの将来像“One Platform for All Data”の実現をめざしたストレージソリューションを提供してきました。日経コンピュータによる「顧客満足度調査 ストレージ部門 2016-2017」(※4)においてストレージ部門の「信頼性」「サポート」評価で2年連続最高ポイントを獲得するなど、高い評価を得ています(図1)。

日立はストレージの開発をとおして、お客さまのビッグデータ基盤を担う高性能・高信頼なストレージ基盤と、環境変化に即応し、多様なデータの利活用で価値創出を加速するITプラットフォームの強化に取り組んでいきます。

特に重点的なテーマとして進めていくのが、お客さまのシステムを支える「ハイエンド・ミッドレンジストレージの事業継続」と、より高速なデータアクセスを実現する「フラッシュストレージの強化」、ますます重要性が高まるクラウドインフラ環境をソフトウェアで柔軟かつ容易に運用管理できる「SDIへの対応」です。

※4 日経コンピュータ 2016年9月15日号

画像: 図1 日経コンピュータ 2016年9月15日号 顧客満足度調査 2016-2017 ストレージ部門 2年連続 1位

図1 日経コンピュータ 2016年9月15日号 顧客満足度調査 2016-2017
ストレージ部門 2年連続 1位

ハイエンド・ミッドレンジストレージの継続強化

先進のストレージ仮想化技術を軸に、ハイエンドストレージからファイルストレージ、バックアップストレージまで多彩な製品ラインアップを誇る日立ディスクアレイシステム。その中核製品となるハイエンド・ミッドレンジアレイ「Hitachi Virtual Storage Platform(バーチャル ストレージ プラットフォーム/以下、VSP)」ファミリーでは、ストレージ基本ソフトウェア「Hitachi Storage Virtualization Operation System(ストレージ バーチャリゼーション オペレーション システム/以下、SVOS)」を全モデルで共通化したことに加え、運用管理ソフトとして、ITインフラの運用自動化や性能監視・分析を行う「Hitachi Automation Director(オートメーション ダイレクター/以下、HAD)」と、「Hitachi Infrastructure Analytics Advisor(インフラストラクチャー アナリティクス アドバイザー/以下、HIAA)」を提供。「HAD」と「HIAA」により、システム運用における構築、監視、分析、対処の各フェーズを支援し、運用管理コストを低減します。

■ハイエンドディスクアレイシステム「VSP G1500」「VSP F1500」を新たに市場投入

ハイエンドディスクアレイシステム「VSP G1000」の後継モデルとして「VSP G1500」と「VSP F1500」を新たに市場投入しました(図2)。「VSP G1500」は、これまでに搭載されてきたさまざまな仮想化機能に加え、重複排除やデータ圧縮などの容量削減機能も提供。増え続けるデータを柔軟かつ効率よく利活用し、ビジネスの進化を支援します。また、高いアクセス性能を実現するオールフラッシュアレイ「VSP F1500」は、増え続けるデータへの高速かつ安定したアクセス性能を提供。クラウドやIoTの効率化に適したソリューションも合わせ、お客さまのビジネスに応じたクラウド環境の構築を支援します。

画像: 図2 ストレージ製品のラインアップ

図2 ストレージ製品のラインアップ

■ユニファイドストレージを容易に実現する「NASモジュール」

VSPミッドレンジファミリー「VSP G400/G600/G800」向けには、クラウドと連携してファイルデータの効率的な管理を実現する「NASモジュール」(オプション)を提供。需要が高まるユニファイドストレージとして、ブロックデータやファイルデータなど多様な形式のデータを1台の装置で統合的に管理することができます(※5)。VSPミッドレンジファミリーの高い性能と信頼性を維持しつつ、省スペース、省電力を実現します(※6)。

※5 日本特許第5937772号取得済
※6 従来の「VSP G800」+「HNAS 4080」構成と、「VSP G800」+「NASモジュール」構成(SAS HDD 300GBを4台搭載)との比較

独自開発の次世代フラッシュストレージ

日立は長年にわたり、フラッシュ技術の進歩に取り組んできました。フラッシュストレージは2008年に提供を開始し、2012年からは独自開発のフラッシュドライブを搭載するようになりました。その出荷枚数は全世界で約14万枚を突破、累計400PB以上に達します。日立はフラッシュストレージ分野において米国、日本、欧州で計350件以上の特許を取得しており、その先進的なテクノロジーは世界でもトップクラスの評価を得ています(図3)。さらに、国内での一貫設計・開発による高い信頼性と、障害予兆検知などの高可用性により、ミッションクリティカルな分野でも活用できるのが特長です。

この実績とノウハウをベースに新たに開発された「Hitachi Accelerated Flash DC2(アクセラレーテッド フラッシュ ディーシーツー/以下、HAF DC2)」は、次世代フラッシュドライブとしてVSPファミリーの各種ラインアップ(VSP G100を除く)に搭載されます。

画像: 図3 フラッシュ技術に関する特許件数比較

図3 フラッシュ技術に関する特許件数比較

■I/O性能を維持したままリソースを効率的に使えるデータ圧縮機能を提供

大容量のフラッシュドライブ(1.6/3.2/6.4/12.8TiB)であるHAF DC2は、高いランダムリード性能によりデータ分析を高速に処理するほか、I/O性能を維持しながらリソースコストを低減できる独自の圧縮機能を提供します。圧縮処理はHAF DC2側のハードウェアで行うため、ストレージコントローラに負荷をかけないデータ圧縮を実現(※7)。搭載フラッシュモジュール台数を抑えることができるので、消費電力や設置スペースを削減します。

※7 米国特許第8,862,805号取得済

日立SDIの中核をなすソフトウェア製品

ビジネスの状況に合わせたリソースの最適配置が求められるクラウド環境では、柔軟な仮想環境の増減、稼働状況の監視、負荷分散やリソース増強などにより性能の安定化を図る必要があります。

しかし、ビジネスに応じて成長するクラウド環境では、年々仮想環境が増大および複雑化しているため、限られた人数での運用管理では困難な場合があります。

そこで日立は、サーバ、FCスイッチやストレージといったITインフラをソフトウェアによって制御するSDIの実現に向け、高度なハードウェア技術を自動化により効率的な運用を可能にし、柔軟かつ迅速なクラウドインフラを実現する二つのソフトウェア製品を開発しました。

■ITインフラの運用管理を自動化する「Hitachi Automation Director」

HADは、クラウド環境などの運用における仮想環境構築や、ボリューム割り当てによる容量増設など、構成変更にかかる作業を自動化するソフトウェアです。自動化による環境構築で、操作数をHAD導入前と比べ最大約90%削減(※8)できるほか、日立のストレージ運用管理のベストプラクティスを内包したテンプレート(コンテンツ)も提供するため、IT管理者の負担を軽減します。お客さまの業務やシステム環境に合わせ、GUI上で自動化のワークフローをカスタマイズすることも可能です。ベテラン管理者のノウハウに基づいたパラメータ設定なども共有できるため、運用技術の属人化解消にも役立ちます。

※8 日立内環境にてHAD導入前と比較・検証

■構成把握と性能監視・分析を支援する「Hitachi Infrastructure Analytics Advisor」

HIAAは、システムの構成や性能情報を自動で収集・可視化し、性能の監視や分析を容易にするソフトウェアです。サーバから仮想環境、FCスイッチ、ストレージの構成情報までを可視化するEnd-to-Endのトポロジービュー(※9)を提供するほか、自動検出した構成情報と性能を組み合わせ、サービス低下時のボトルネック分析を実施します。これにより、性能トラブルの発生箇所や影響範囲の把握を容易にします。また、性能問題の根本原因を特定するための多角的な分析機能で、的確な対処を支援することもできます。将来的には日立以外のストレージ製品でも利用可能とするほか、問題解決の対処処理の自動化も行う予定です。

SDIを支援する、これらのソフトウェアで、システム運用における構築、監視、分析、対処の各フェーズを支援し、お客さまの運用コストの低減が可能です。

※9 日本特許第5957570号取得済

ビジネス価値を創出するイノベーションに向けて

グローバルビジネスでの厳しい競争を勝ち抜くには、多種多様なデータを利用して新たな知見やビジネス価値を創出するイノベーションが不可欠です。日立はこれからも、進化するクラウド市場への展開と、ビッグデータ基盤としての製品強化に取り組み、先進のITプラットフォームを提供していきます。


お問い合わせ先
(株)日立製作所 ITプロダクツ統括本部
http://www.hitachi.co.jp/products/it/storage-solutions/inquiry/

■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/storage/


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