フロンティアレポート
今回の訪問先:株式会社 日立製作所 ITプロダクツ統括本部 神奈川事業所
(神奈川県秦野市)

画像: オンデマンド部品供給が可能な新設された自動倉庫は、7階建ての高さに相当

オンデマンド部品供給が可能な新設された自動倉庫は、7階建ての高さに相当

株式会社 日立製作所 神奈川事業所は、1962年に同社のコンピュータ部門の専門工場として発足以来、メインフレームで培ったノウハウや品質基準のもと、各種サーバなどの開発・製造を行ってきました。最大の特長は、設計・製造・検査まで一気通貫でモノづくりを実現していること。開発段階から、設計・製造・品質保証部門の関係者が緊密に連携することにより、信頼性を徹底的に追求し、高品質を支える生産工程が構築されています。

2016年5月には世界トップクラスのストレージを製造する小田原事業所の生産ラインを移設し、コア技術を保有するマザー工場として、海外の生産拠点とも連携しながら、さらなるグローバル競争力の強化を図っています。移設、リニューアルにあたっては、ストレージやサーバのコアとなるPCBA(※1)の生産ライン改革やセル生産方式の導入など、小田原事業所が取り組んできたさまざまな生産改革活動を引き継ぎ、さらに進化させています。

画像: 全長300mに達する神奈川事業所の生産ライン。着荷から出荷までの各生産工程を一直線に配置し、 構内物流のむだを徹底排除(写真は部品の初期故障を取り除くエージングテストの工程)

全長300mに達する神奈川事業所の生産ライン。着荷から出荷までの各生産工程を一直線に配置し、
構内物流のむだを徹底排除(写真は部品の初期故障を取り除くエージングテストの工程)

例えば、小田原事業所ではローコスト・オートメーション化を推進し、双腕ロボットによる組立作業の自動化、AGV(※2)による搬送作業の自動化に加え、RFID(※3)を活用した部品のオンデマンド供給を実現していました。しかし、部品の受け入れ・検収、PCBAや装置の組立・検査を行っていたフロアがそれぞれ異なるため、生産工程にロスが出ていたのです。

そこで神奈川事業所では、着荷から出荷までの構内物流をむだのないレイアウトにする直線300mの生産ラインを立ち上げました。また、小田原事業所の自動倉庫の3.5倍にあたる15,500㎥の容積をもつ自動倉庫を新設し、RFIDを活用したオンデマンド部品出庫とAGVによる構内物流システムを連携させ、作業効率を向上させることに成功しました。人がロボットとコラボレーションし、IoTを活用した最先端クラスのファクトリーが誕生したのです。

画像: 神奈川事業所は、ストレージやサーバといったITプロダクツの開発・製造を担っています(画像は、オールフラッシュアレイ「Hitachi Virtual Storage Platform Fシリーズ」)

神奈川事業所は、ストレージやサーバといったITプロダクツの開発・製造を担っています(画像は、オールフラッシュアレイ「Hitachi Virtual Storage Platform Fシリーズ」)

さらに、出荷・梱包エリアにゲート式金属探知機を導入するなどして、国際貿易標準のAEO(※4)制度の認定を受けた結果、通関簡素化による輸送リードタイムが短縮でき、出荷集中時の対応力も強化しました。

もちろん、品質第一を掲げる工場として、最新鋭クラスの検査装置を導入し、徹底した検査体制を確立するとともに、製造期間の約9割をテスト工程に充て品質を維持しています。今後は、お客さまの問題解決に資するソリューションを提供する体制づくりをさらに進めながら、日本品質を貫くモノづくりでグローバルに貢献していきます。

※1 Printed Circuit Board Assembly:電子部品を実装した基板
※2 Automated Guided Vehicle:無人搬送車
※3 Radio Frequency Identification:無線タグにより人やモノを識別・管理する仕組み
※4 Authorized Economic Operator:特定輸出者

画像: 汎用性の高い双腕ロボットによって組立作業やラベル検査の自動化を進めると同時に、人とロボットの協業で作業効率を向上させました

汎用性の高い双腕ロボットによって組立作業やラベル検査の自動化を進めると同時に、人とロボットの協業で作業効率を向上させました

画像: 最短ルート自動検索機能を備えたAGVは、全AGVで1日あたり80kmもの距離を走行し、オンデマンド部品供給に活躍しています

最短ルート自動検索機能を備えたAGVは、全AGVで1日あたり80kmもの距離を走行し、オンデマンド部品供給に活躍しています

画像: 新自動倉庫システムは、パケット・パレット・収納部品を高速で入出庫するだけでなく、AGVとの連携によってオンデマンド部品供給を実現しています

新自動倉庫システムは、パケット・パレット・収納部品を高速で入出庫するだけでなく、AGVとの連携によってオンデマンド部品供給を実現しています

画像: 組立現場では、RFIDを取り付けたセル箱を使って部品要求の作業まで自動化しています

組立現場では、RFIDを取り付けたセル箱を使って部品要求の作業まで自動化しています

部長からひとこと

「お客さまの要望に即応できるグローバルITプロダクツ工場として
さらなる進化をめざしていきます」

画像: グローバルサプライチェーン本部 生産技術部 部長 柴田 明宏さん

グローバルサプライチェーン本部
生産技術部 部長
柴田 明宏さん

グローバル企業のモノづくりの現場では、高い品質の確保に加え、ワールドワイドなサプライチェーンの構築も重要な課題となっています。そうした課題に応えるため、当事業所は、海外の需要に即応できる生産ラインを構築してきました。また、海外の生産拠点との共通化も推し進め、密に連携を図ることによって、新製品の立ち上げとほぼ同時に世界にも供給できる体制を整えました。今後は、自社のハードウェアのみならず、お客さまごとの要望に沿ったソリューションのモノづくりを加速させるべく、ストレージやサーバといったITプロダクツの開発・生産拠点としてさらに進化させていきます。

私たちの職場周辺はこんなところです!

画像: グローバルサプライチェーン本部 生産計画部 主任 田中 教雄さん

グローバルサプライチェーン本部
生産計画部 主任
田中 教雄さん

「風の吊り橋」からの眺めは最高です!

最近マイブームの自転車に乗って、当事業所近くの神奈川県立秦野戸川公園までよく出かけます。丹沢から湧き出る水無川が流れ、豊かな自然が満喫できるほか、「子どもの広場」やバーベキュー場が設けられていて家族連れにも大人気。土・日曜には直売所が出店していて、ツーリングのときに新鮮な野菜を買うこともしばしばです。お茶室などもあって、一日楽しく過ごせますよ。

画像: 私たちの職場周辺はこんなところです!

拠点データ
株式会社 日立製作所 ITプロダクツ統括本部 神奈川事業所
所在地 神奈川県秦野市堀山下1番地
事業内容 ストレージ、サーバ製品などのITプロダクツの開発・製造
http://www.hitachi.co.jp/storage/



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