画像: 教員の指導力向上と負担軽減を両立する
教育コンテンツ活用システム

滋賀県草津市(教育コンテンツ活用システム事例)

優れた教材を市全体で共有したい

雄大な琵琶湖などの自然に囲まれ、滋賀県第2位の人口を有する草津市は、公立小中学校全20校の授業に電子黒板やタブレット端末をいち早く取り入れたICT教育の先進自治体として知られています。2009年以降、校内LAN・校内PC・電子黒板・デジタル教科書などを全校に配備してきた草津市は、教員約800名が教材や学習指導案などを共有できる総合教材ポータルサイト「たび丸ねっと」を2016年4月、新たに構築しました。

「電子黒板やタブレット端末が活用され始めて以降、教員が独自に作成してきた教材やコンテンツは、校内での利用に限られ、広く市全体で共有されていませんでした。そこで、教員が作った優秀な教材や資料を何とか市の財産として共有できないかという思いがつのり、今回の総合教材ポータルの誕生につながったのです」と語るのは、草津市教育委員会事務局 学校政策推進課 課長の髙井 育夫氏です。髙井氏によれば、コンテンツの共有構想には「優れた教材の利活用による指導力向上」に加え「多忙な教員の負担軽減」という、もう一つのねらいもあったといいます。

「ご存じのように近年は、公立学校の教員が部活動の指導や保護者への対応、教材研究や事務作業などで非常に多忙であることが社会問題の一つとなっています。ならば、すでに完成され実績もある教材を、そのままあるいは若干のカスタマイズでスピーディーに活用できれば、教材研究や授業準備の負担が少しでも減らせるのではないか。そう考えたのです」と髙井氏は続けます。

パッケージで提供される「教育コンテンツ活用システム」

そこで草津市は、多様なコンテンツを教員が自在に登録し、セキュアかつ柔軟に共有・利活用できる新システムのプロポーザルを実施。その結果、選ばれたのが日立のパッケージソフトウェア「教育コンテンツ活用システム」でした。

「複数の提案を検討しましたが、パッケージとしてシステム機能が完成していたのは日立さんだけでした。これで構築の短期化や今後の機能強化、運用面での負担軽減が期待できると判断しました。また、われわれの要望に応じて掲示板機能の表示方法や、トップ画面のデザインを変えるなどのカスタマイズが可能であること、直感的な操作でコンテンツを作成できるソフトウェアが装備されていることなども大きな評価ポイントとなりました」と語るのは、草津市教育委員会事務局 学校政策推進課 専門員の森 和昭氏です。

日立は草津市の要望に応え、同市公認のマスコットキャラクター「たび丸」をあしらったトップ画面に、使いやすいコンテンツ検索機能や掲示板機能を配したユーザーインタフェースを実現。蓄積されたコンテンツを学年・教科・学習内容などをキーワードに検索・入手し、授業の際に電子黒板やタブレット端末上に投影したり、印刷して配布資料として活用したりできる環境を整備しました。また、各コンテンツに対する教員からの感想や改善提案もデータとして記録できるほか、頻繁に使用する教材などを教員個々人の「マイフォルダ」内に登録することも可能なシステムとなっています。

画像: 草津市公認マスコットキャラクター「たび丸」

草津市公認マスコットキャラクター「たび丸」

教材に加えベテラン教師のノウハウも蓄積

「開始前は半年間で500~600件程の登録があれば上出来と考えていました。しかし実際にはこの7月ですでに1,100件を超える登録があり、予想以上の反響に驚いています。全教科全単元のプリント1年分といったベテラン教師の知見が生かされた教材も少なくありません。人気のあるコンテンツがランキング表示されるのも利用率アップにつながり、すでに120~130回のダウンロードがあるコンテンツもあります」と髙井氏は笑顔を見せます。

「掲示板機能も人気があり、教員は所属する事務部会や教科別など自在にグループ分けできる掲示板で活発な意見交換を行っています。教育委員会からのお知らせなどもポータルサイトに通知されるため、日々アクセスして新たにアップされたコンテンツにも興味を持っていただけるという、良いスパイラルが生まれています」と森氏は語ります。

総合教材ポータルには教材ばかりでなく、学級を安定させるために重要となる新年度最初の三日間、いわゆる「黄金の三日間」をどう組み立てるかといったベテラン教師の実践的ノウハウや自己啓発資料、教育委員会が教員向けに実施した研修および良質な授業映像など豊富な情報も蓄積され、現場で悩みを抱えている若手教師にとっても参考にすべき優れたデータベースになっています。教員からは「他校にはこんなによい教材があったのか」「もっと早く活用したかった」という声が寄せられており、「ダウンロードしてそのまま使うばかりでなく、自分なりの改良を加え、よりよいものとして還元していくサイクルで、さらなるコンテンツの質向上や横展開が進みつつあります」と髙井氏は喜びます。

画像: 教材に加えベテラン教師のノウハウも蓄積

「チーム学校」の情報共有基盤として発展

公立小中学校全20校で共同利用されている総合教材ポータルは、教員がイントラネットの校務用PCを通じてアクセスし、利用時はID/パスワードによる個人認証を行うことで情報漏えいを防止しています。また生徒などの個人情報は一切アップしないルールを定めていることも安心材料となっています。教育コンテンツ活用システムは草津市が参加する文部科学省の実証事業(※)でも活用されており、全国の自治体から大きな注目を集めています。

「専門スタッフや地域住民の力も借り、教員が授業に専念できる『チーム学校』の施策を展開している草津市にとって、総合教材ポータルは今後も重要な情報共有基盤になっていきます。そのためのさらなる機能強化に、ぜひ日立さんの力をお貸しいただきたいですね」と期待を寄せる髙井氏。これからも日立グループは「教育コンテンツ活用システム」をはじめとする幅広いソリューションの提供を通じて、ICTを活用した教育分野の発展に貢献していきます。


画像: 「チーム学校」の情報共有基盤として発展

滋賀県草津市
所在地 滋賀県草津市草津3-13-30
人口 130,938人(2016年7月14日現在)
世帯数 55,791世帯(2016年7月14日現在)
職員数 682名(2015年4月1日現在)
http://www.city.kusatsu.shiga.jp/


お問い合わせ先
(株)日立製作所 公共システム営業統括本部 カスタマ・リレーションズセンタ
http://www.hitachi.co.jp/pchannel-inq/

■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/app/educontents/


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