対象ユーザー
製造設備やプラントの保全管理を効率化したい、製造業(医薬/化学分野)、石油化学業、
発電事業者(火力/原子力/太陽光など)などのお客さま。

特長
各種ツールと支援サービスにより、設備資産と予防保全業務を標準化・可視化・効率化。
「安全性」「稼働率」「経済性」のバランスを保持する全体最適化を実現。

KPI(※1)のバランス調整で企業資産の全体最適化を実現

日本はもとより世界各地では、大手企業を中心に医薬・化学などの製造設備や発電プラント、石油・化学プラントなどの老朽化が進み、故障リスクを抑えつつも、増加する保全・補修費用の抑制や設備の稼働率維持向上のための設備資産管理が重要な課題となっています。中でも、製造設備の稼働率を上げるために、設備が故障して停止する前に劣化箇所の手入れや消耗部品の交換を行う「予防保全」の意識が高まっています。さらに設備管理の現場では、経験が豊富な熟練技術者の高齢化が進んでおり、異臭・異音・サビの程度や補修の要否判定などの保全ノウハウの伝承や標準化も求められています。

そこで日立は、設備の品質と可用性を維持しながらも保全・補修費用を抑制することにより、安全性、稼働率、経済性を同時に最適化させるソリューション「Hitachi Enterprise Asset Management」(以下、Hitachi EAM)の提供を開始しました(図1)。

画像: 図1 「Hitachi Enterprise Asset Management」の概要

図1 「Hitachi Enterprise Asset Management」の概要

Hitachi EAMのラインアップ(図2)の一つである予防保全効率化ソリューション「Hitachi EAM for Asset Reliability」では、企業が保有する設備資産管理(Enterprise Asset Management)システムの情報を活用し、予防保全業務を標準化・可視化するとともに、設備ライフサイクルを通じた合理的な保全計画の立案や、熟練技術者の知見をシステムに組み込んだ意思決定、タブレット端末を使った点検作業の効率化をサポート。タービンやモーター、ポンプ、バルブなどの各種設備機器の設計・製造を長年にわたり行ってきた日立のエンジニアリング力と保全実績、制御系から情報系までの幅広いシステム構築力をベースに、お客さま企業へのコンサルティングからソリューション提供まで一体化したトータルサービスを展開していきます。

※1 Key Performance Indicator:重要業績評価指標

画像: 図2 「Hitachi Enterprise Asset Management」のラインアップ

図2 「Hitachi Enterprise Asset Management」のラインアップ

Hitachi EAM for Asset Reliabilityの構成と特長

Hitachi EAM for Asset Reliabilityでは、4種のツールをご用意。既存の設備資産管理システムとの連携で、製造設備やプラントにおける業務の計画策定、意思決定、点検作業の高度化を実現します。開発にあたっては、日立のプラント保全業務経験者の知見や外部有識者による調査結果をふまえ、予防保全業務に共通する課題を抽出。日立グループ内で使用してきた点検ツールを応用するなど、熟練技術者の知見が必要な要素をシステムに組み込み、業務の可視化と標準化を実現します。

設備データメンテナンスツール : Asset Data Maintenance(ADM)

個々の設備の重要度や予防保全の優先度に関する判断を支援するツールです。各設備の重要性、点検部位、頻度を評価・判断する際、技術者の長年の経験に基づいた属人的な判断が行われるケースは少なくありません。本ツールは、担当者が評価・判断を客観的かつ正確に行えるよう、質問シナリオを提供し、判断根拠を明確化します。

設備保全計画ツール : Asset Strategy Management(ASM)

保全計画の策定と継続的な最適化を支援するツールです。ある機器が故障した場合、類似した機器についても保全頻度を見直すなど、設備全体の保全計画の再評価が必要となります。本ツールは、機器の重要度や故障頻度などに合わせた保全の最適化を促進させるために、類似機器を含めて計画の改善が行われます。設備の保全計画全体を常に適正な状態に維持することができます。

設備状態管理ツール : Asset Reliability Management(ARM)

保全計画の策定・見直しに関する意思決定を支援するツールです。膨大な数にのぼる機器の信頼性についてすべて正確な判断を行うことは容易ではありません。また、センサーなどを活用した
リアルタイム監視も、その効果が期待できる機器は限られています。そこで本ツールは、機器の重要度や規制の有無といった機器固有の情報と、運転時間や点検結果といった時間の経過や業務進捗状況により変化する情報を分析し、設備信頼性指標(Asset Reliability Indicator)を算出・可視化。作業優先度づけや、保全計画の策定・見直しに関する意思決定を支援します。

設備点検管理ツール : Asset Inspection Management(AIM)

設備点検業務をタブレット端末の活用により支援するツールです。IoT(※2)やM2M(※3)などで機器の点検の自動化が発達しても、異臭・異音・サビの確認など、人手に頼らざるを得ない点検は不可欠です。本ツールは日立グループ内で開発・使用してきたタブレット端末専用の点検ツールを応用、対象機器の情報を機器に貼り付けたバーコードなどから読み取り、作業計画や具体的な手順、過去の履歴などをアプリケーション上に表示するほか、作業結果を詳細に記録します。これにより、点検作業における属人的ミスを防止しながら作業効率を向上させ、保全・補修費用も抑制します。

※2 Internet of Things
※3 Machine to Machine

火力発電プラント向けのソリューションも提供

Hitachi EAMでは、火力発電プラント向けのソリューションとして「Hitachi EAM for Thermal Power Plant」も提供します。今回、企業の基幹システムとして利用されているSAP® EAM設備資産管理ソリューション上で動作する業務プロセスのテンプレートを開発。発電プラントの保全業務に関する欧米のガイドラインを参考に、業務プロセスを具体化したグローバルレベルでのベストプラクティスをベースとした保全管理業務を、お客さまの業務内容に沿った形で効率的に構築することができます。また、既存の設備管理プロセスとのFit & Gapも「Hitachi EAM for Thermal Power Plant」を動く業務仕様書として利用することで効率よくシステムを構築できます。

オンプレミスでもSaaSでも活用できるHitachi EAM

このようにHitachi EAMの導入により、設備資産の保全管理に関する情報をシステム上で一元的に可視化することが可能となります。また、熟練技術者の経験や勘に依存しがちな予防保全業務を標準化し、漏れや無駄がない正確かつ効率的な保全管理を行うことができ、お客さまの設備稼働率の向上と保全・補修費用の抑制を実現します。

システム導入にあたっては、オンプレミスの利用だけでなく、高信頼なHitachi Cloudを活用したSaaS(※4)での提供も可能です。これからも日立は、製造業を中心としたお客さまへのHitachi EAMの提供を推進し、企業設備資産の全体最適化に貢献していきます。

※4 Software as a Service

お問い合わせ先

(株)日立製作所 スマート情報システム統括本部
https://www8.hitachi.co.jp/inquiry/it/smart/general/form.jsp

情報提供サイト

http://www.hitachi.co.jp/smart-it/ht580/

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