画像: 日立の顧客料金パッケージ
「CURSUS-BC」で基幹システムを刷新

千葉県茂原市に本社を置く大多喜ガス株式会社(以下、大多喜ガス)は、千葉の大地に広がるガス田から産出される天然ガスとヨードという貴重な国産資源の開発から供給・販売までをグループ一体となって行っているK&Oエナジーグループ株式会社(以下、K&Oエナジーグループ)傘下の都市ガス会社です。家庭用・工業用合わせて約16万件もの地元のお客さま(需要家)に、千葉県産の天然ガスを千葉県内で消費するという「千産千消エネルギー」として、地域に根ざしたエネルギー供給事業を推進しています。グループ全体のITシステム構築を担っていた株式会社房総コンピューターサービス(以下、房総コンピューターサービス/10月1日付でK&Oエナジーグループと合併)。資源開発から供給、またそれに付帯した設備設計/工事、システム開発まで一貫したトータルエネルギー事業を展開しています。

2013年、大多喜ガスはお客さま(需要家)向けサービスのさらなる向上をめざすため、房総コンピューターサービスとともに基幹システムを刷新。「顧客情報管理(CIS ※1)」「ガス供給契約/開閉栓管理」「検針業務/収納業務」を中核とした新システム「KIBO」(※2)を構築しました。その基盤に選ばれたのが、日立の顧客料金パッケージ「CURSUS-BC」です。

※1 Customer Information System
※2 Key informative backbone system of otakigas

豊富な機能と安定稼働の実績で「CURSUS-BC」を採用

「スクラッチ開発ではコストと構築期間がかかりすぎる。汎用(はんよう)的なパッケージソフトウェアでは広範な既存業務を収めきれない。そんな悩みに対し、CURSUS-BCはパッケージソフトウェアでありながらも“お仕着せ”ではなく柔軟なカスタマイズ性や豊富な周辺システムの用意があること、すでに導入している静岡ガスさんでも安定稼働している実績があったことが決め手となりました」と語るのは、当時、房総コンピューターサービスでプロジェクトの指揮を執ったK&Oエナジーグループ 情報システム部長の利嶋(としま) 潔氏です。

日立のCURSUS-BCは、多様なサービスメニューに柔軟に対応する料金計算エンジンとCIS機能をコアに、ガス事業者に必要な機能を網羅した純国産のパッケージソフトウェアです。2010年、房総コンピューターサービスと日立は大多喜ガスの既存業務継承と、より使いやすく効率的な業務機能の実装を柱としたKIBO開発プロジェクトに着手。要件定義、基本設計、開発/テストなどのフェーズを経て、2013年1月、予定どおりにカットオーバーを果たしました。

「開発が佳境にさしかかったとき東日本大震災が起こりました。お客さま(需要家)の復旧を最優先とし、計画停電や交通遮断などもあり一時は開発の継続が危ぶまれる事態となりました。しかし、このような状況の中でも、組織力に優れた日立のSEさんたちの尽力で、スケジュールを順守できただけではなく、システム自体も非常に満足のいくものができました」と語るのはK&Oエナジーグループ 情報システム部 マネージャーの佐藤 文昭氏です。

「CURSUS-BCでは料金計算エンジンに、テーブル変更のみで対応可能なテーブルドリブン方式を採用しています。このため料金改定や消費税改定、特別料金の設定などが迅速に行えるようになりました。各社個別契約だったコンビニ収納も、代行会社との連携で利用できる店舗や時間帯が広がり、お客さま(需要家)向けサービスの強化につながりました」と佐藤氏は続けます。

口座振替やコンビニ収納などのデータ転送も、従来はバッチ処理や業務端末からのコマンド起動で処理していたものを、日立は統合システム運用管理「JP1」のスケジューリング機能ですべて自動化。更新頻度の高いデータ授受とオペレーターの負担減を実現しました。

画像: 豊富な機能と安定稼働の実績で「CURSUS-BC」を採用

既存業務を継承しながら最新機能も追加

「従来のシステムは遅収加算額を原則、翌月のガス料金に加算するシステムでしたが、CURSUS-BCでは世間一般的に公共料金などの支払いで多く用いられている経過日数に応じて加算する延滞利息制度に対応しているため、お客さま(需要家)にご納得いただけるシステム変更ができたのも大きなポイントの1つです」と大多喜ガス 営業本部地域営業部お客さまサポートセンターオペレーションチーム 主査の小川 信紀氏は評価します。

KIBOでは、料金計算以外の周辺業務でも細かな機能強化が行われています。例えば検針業務では従来のHHC(※3)がデータ交換をメモリーカード経由で行っていたのに対し、日立は装置をクレードルに置くだけでデータを吸い上げる形に変更。これにより「検針データの反映スピードが速くなり、セキュリティの強化と検針業務の効率化も図れました」と小川氏は笑顔を見せます。

大多喜ガスは業務の確実性と効率化を図るため、業界でもいち早く1998年から定期保安業務にタブレット端末を適用してきました。KIBOでもこのツールと保安員のUI(※4)をそのまま継承し、CURSUS-BCとのスムーズなデータ連携を実現。利嶋氏は「日立さんの支援によって、使い慣れた業務をそのまま新システムに移行することができました」と喜びます。これ以外にも、膨大な紙帳票を削減する「電子帳票システム」や、DWH※5による情報分析基盤となるデータ統合開発基盤「DataStage」、インメモリ型BIプラットフォーム「QlikView」も導入され、業務のより一層の効率化とお客さまサービス向上に向けた基盤強化が図られました。

※3 Handheld Computer
※4 User Interface
※5 Data WareHouse

画像: 大多喜ガスの基幹システムと周辺システムの概要

大多喜ガスの基幹システムと周辺システムの概要

今後の課題はガスシステム改革への迅速な対応

基幹システム稼働後も周辺システムの開発は続き、製造・流通業向け基幹業務ソリューション「FutureStage 販売管理」を活用したガス器具受発注システムと設備/資産管理システム「Smart/FAM」を活用したTES/GHP(※6)管理システムが2015〜2016年度に順次稼働予定。今後は工事システム、小売自由化に向けた対応など、ガスシステム改革への対応検討が予定されています。

「ガス事業のシステムは非常に複雑で、開発にも終わりがありません。継続的なサービス強化と保守メンテナンスなど、次々と難題が迫ってきます。特にガスシステム改革については経営戦略へ迅速に追従するシステム対応は欠かせません。今後も、ガス事業に精通し、業務ノウハウが豊富な日立さんの支援をいただきながら、さらなるシステム強化を図っていきたいと思います」と利嶋氏は抱負を語ります。

日立はCURSUS-BCを中核としたガスソリューションの提供を通じ、これからも大多喜ガスの業務改革と自由化時代の競争力向上をサポートしていきます。

※6 Thin & Economical System/Gas engine Heat Pump


画像: 今後の課題はガスシステム改革への迅速な対応

大多喜ガス株式会社

所在地 千葉県茂原市茂原661
設立 1956年8月13日
資本金 2,244,000,000円
従業員数 260名(2014年12月末現在)
事業内容 ガスの供給および販売、ガス機器などの販売など
http://www.otakigas.co.jp/

画像: 大多喜ガス株式会社

K&Oエナジーグループ株式会社
http://www.k-and-o-energy.co.jp/


お問い合わせ先
(株)日立製作所 社会システム事業部 エネルギー情報システム本部
https://www8.hitachi.co.jp/inquiry/infrastructure/jp/main/form.jsp?UM_QNo=1

情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/infrastructure/


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